設定ファイル

 本モジュールでは、ゲームパッドの設定をファイル出力して利用できます。 設定内容は通常、自動で読み込まれます。またJStickIni~系命令を使用すれば、設定の読み込みや保存を手軽に行なえます。 プログラマーは、設定ファイルのフォーマットを意識せずに利用できます。

 しかし、場合によっては手動で設定を書き換える必要があるかもしれません。 そのような場合に備え、ここでは設定ファイルのフォーマットについて説明しています。

設定ファイル フォーマット

 設定ファイルのフォーマットは、INIファイルの書式で、拡張子は.iniです。
セクションというグループ毎にキーという変数にデータが格納されています。

INIファイルの操作は、IniEdit.asで定義されたIniEd系の命令で行うことができます。
[命令の一覧]
IniEdSetFile
IniEdSave
IniEdLoad
IniEdLoadInt

フォーマット

 設定ファイルの詳細なフォーマットについて説明します。

セクション名 内容
[data_format] フォーマットのバージョン情報。
現在のバージョンでは書いているだけで、読み取っていません。
今後使用する可能性があります。
[gamepad1]~[gamepad31] 各パッド設定番号で分けられたゲームパッドの設定。
0~31まで32個の設定が保存できます。0~31がそのままパッド設定番号になります。

data_formatセクション

キー名:ver
内容:INIファイルのフォーマットバージョン。

gamepad**セクション

キー名:name
内容:設定名称。
例:name=タロウくん専用設定
設定につけた固有の名前です。ゲームパッドや使用者で使い分ける用途を想定しています。

キー名:padb0~padb20
内容:0~20までのボタンIDのボタンが押されたときに出力するキーコード。
例:padb0=1
ボタンID=0のボタンが押されたときにキーコード「1」を返す。
padb0(ボタンID)がハードの実際のボタン。右辺が押したときに出されるキーコード。

キー名:AlgThreshold
内容:アナログ入力をデジタルの代用にする場合のしきい値。0~32767の値を設定する。
32767の根拠は、アナログ値は0~65535を出力するのでその半分。初期値は 16383。
例:AlgThreshold=16383
アナログ入力値が 0~16383 のときON。
アナログ入力値が 16384~(65535-16383-1)のときOFF。
アナログ入力値が (65535-16383)~65535 のときON。

キー名:Alg0~Alg5
内容:アナログスティックIDの配置設定。
例:Alg0=1
アナログスティックID=2を操作するとアナログスティックID=0 として認識される。

キー名:AlgRev0~AlgRev5
内容:アナログスティックのプラス方向を逆にするフラグ。
例:AlgRev0=1
アナログスティックID=0を操作した際のアナログ入力値のプラス方向が逆になる。

ファイル名

 設定ファイルの名称は、自由に設定できます。 とくにファイル名を指定しない場合は、ファイル名は「padset.ini」が使用されます。 ファイル名を指定したい場合は、JStickIniSetFile命令を使用してください。

 なお、m_joystick.hsp をインクルードすると自動的にpadset.iniを探します。padset.iniがない場合はデフォルトの設定が使用されます。 ファイル名を padset.ini 以外のものを使用する場合は、m_joystick.hspをインクルード後に JStickIniSetFile命令でファイル名を指定した後、設定を読み込む必要があります。