nicotalk入門
ゆっくりしていってね!
「「ゆっくりしていってね!」」
動画のナレーションや解説役などで「ゆっくりしていってね!」でお馴染み「ゆっくり」が登場する動画ってよく見かけますよね。
自分の動画もゆっくりのナレーション入れたいと思いませんか?
声そのものはSofTalkなのでAviUtlと合わせて頑張れば字幕付きナレーションぐらい作れないことはないのですがちょっと面倒です。
さらにゆっくりに出演してもらうとなると作業量が多くなって大変です。
ということで良いソフトないかなーと探してみるといくつか見つかりました。
今回はそのひとつ「nicotalk」の導入を解説してみようかと思います。
nicotalk以外のツールの使い方については説明は省略します。
解説サイトが沢山あるのでそちらを参照して下さい。
入手
nicotalk&キャラ素材配布所
ここでnicotalkをダウンロードして下さい。(※本解説はVer3tをベースに解説します。新しいのが出ていた場合は内容が一致しないことがあるのでご注意下さい。)
このツールには「ゆっくり魔理沙」と「ゆっくり霊夢」が同梱されています。
魔理沙と霊夢以外のキャラ素材もこのサイトで配布されていますが、まずは不要です。後で入れましょう。
インストールと準備
とりあえず使い始めるということで、ここではSofTalkを使用することにします。
「nicotalkの使い方.txt」を開いて順番にインストール作業を進めて下さい。
次の3つをインストールして下さい。他は必要ありません。(なれたら自分で入れて下さい。)
- AviUtl+拡張編集Plugin
- SoundEngine Free
- SofTalk
それぞれ1回は起動して動作確認等行っておきましょう。
説明の最後の方に使用例が3つ書かれています。
【普通に使う場合】
【推敲して使う場合】
【調声して使う場合】
はじめは【普通に使う場合】にそってやってみるといいでしょう。
ということでまずは【普通に使う場合】にそって、既存のサンプルファイルを使った動画を作ってみます。
と、その前にサンプルデータのバックアップをとりましょう。
適当な場所に「バックアップ」というフォルダを作って下さい。名前はなんでも構いません。
この中に次のフォルダとファイルのコピーを保存しておいて下さい。
Step1(Excel用) フォルダ
Step1(メモ帳用) フォルダ
設定.txt
台本.txt
これらのファイルは中身を直接書き換えて使用します。
しかし中にはサンプルデータが入っているので、後で参考にするためにバックアップを残しておいたほうがいいでしょう。
サンプルから動画作成
では用意されているサンプルから動画ファイルを作ってみましょう。
手順1:Step1を使用して、台本.txtを作成します
nicotalkを解凍すると「台本.txt」があります。
このファイルの中にはサンプルが入っているのでこのまま使います。ここでは何もする必要はありません。
手順2:Step2.exeを実行し、wavファイルを作成します
出てくる指示に従って操作して下さい。
基本的にStep2.exeが起動中はマウスやキーボードを触らないようにして下さい。
初回起動時はnicotalkがSofTalkやSoundEngine Freeの場所を見つけられないので起動するように指示してきます。指示に従って起動して下さい。
手順3:Step3.exeを実行し、字幕、音声、キャラ素材のオブジェクトを配置します
基本的にStep3.exeが起動中はマウスやキーボードを触らないようにして下さい。
初回起動時はnicotalkがAviUtlの場所を見つけられないので起動するように指示してきます。指示に従って起動して下さい。
作業が完了すると、AviUtlの拡張編集にオブジェクトが読み込まれた状態になっているはずです。
これは「台本.txt」に書かれた内容から作成されたAviUtlのデータです。
そのまま再生すると「台本.txt」に書かれた内容が再生されます。
後はこれをメニューから[ファイル] → [AVI出力]とすれば動画の完成です。
なんだこの「どんぶり」…
しかし真ん中に浮かぶどんぶりは一体…。
よく見るとLayer16とLayer17に本編と関係なさそうなオブジェクトがいっぱい配置されています。
どうやらこれは「小道具サンプル」らしいです。
いらないのでレイヤーごと削除してみましょう。
再生してみると…やっぱりなくて大丈夫そうです。
「どんぶり」を消そう
毎回AviUtlで対処するのは大変なので、不要なレイヤーが出力されないように設定を変えておきましょう。
「設定.txt」を開いて、次のように設定を変えて下さい。
小道具サンプル「1」 → 小道具サンプル「0」
書き換えたら「設定.txt」を上書き保存して下さい。
Step2.exe、Step3.exeを実行して下さい。
実行中はパソコンの操作は一切行わないようにして下さい。作業が終了するとメッセージが表示されます。
最後にAviUtlが起動するので作成結果を再生して確認してみてください。
Layer16とLayer17の不要なオブジェクトが綺麗に消えているのが確認できるはずです。
サンプル完成
nicotalkで作成した音声ファイルと画像ファイル、AviUtlのプロジェクトファイルは「出力先」フォルダに保存されます。
こちらも確認しておきましょう。
これでサンプルからの動画作成は完了です。
nicotalkはAviUtlの素材とプロジェクトを作るツールです。
細かい調整はAviUtl内で行うことができるようになっています。オブジェクトの設定を色々変えて遊んでみましょう。